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5分でわかる財務分析 実践編

20.営業キャッシュフロー対設備投資比率

今回は簡単です。

 

営業キャッシュフロー対設備投資比率=営業キャッシュフロー/設備投資額

 

これは、設備投資がどの程度営業キャッシュフローでまかなわれているかを見る指標です。

大雑把なキャッシュの流れとして、企業は、本業でキャッシュを稼ぎ、このうち一部を将来の事業のために投資します。

その大きな投資先は、製造業などだと、設備投資になります。

サービス業では、人件費等なので、この比率は大きくなり、それほど重要性は内と思います。

そして、大型の設備投資などで資金が足りなくなった場合には、増資や、借り入れなどで資金をまかないます。

設備投資によって順調に利益が出、キャッシュが入ってくると、これを借り入れの返済に充てたり、更なる設備投資に向けるということになります。

 

したがって、この指標は、企業が営業キャッシュフローでまかなえる程度の設備投資を行っているのか、それとも、まかなえないほどの設備投資を行っているかを見るものです。

ここの数値が100%を下回っていれば、企業がひとつの分岐点にいることがわかります。

この指標をもって、決定的なことがわかるというわけではありませんので、分析する際の手がかり程度に考えるくらいが良いでしょう。

 

では、楽天の営業キャッシュフロー対設備投資比率を見てみましょう。

営業キャッシュフローが2,223,574千円、設備投資額が有形固定資産2,055,055千円、無形固定資産657,894千円ですから、

営業キャッシュフロー対設備投資比率=82.0%

です。

固定資産の増減理由が短信には記載されていないのですが、有価証券報告書の設備の状況を見ると、主にEC事業部のサーバー類の増強によるものということです。

また、楽天はまだ成長段階で、営業キャッシュフローが小さい割に、IPOによってキャッシュは潤沢なため、設備投資額が大きくなりがちだと思います。

事業形態から考えれば、営業キャッシュフロー対設備投資比率は100%を大きく超えるものと思いますが、現段階では、このような比率となるのでしょう。


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