今回は簡単です。
営業キャッシュフロー対設備投資比率=営業キャッシュフロー/設備投資額
これは、設備投資がどの程度営業キャッシュフローでまかなわれているかを見る指標です。
大雑把なキャッシュの流れとして、企業は、本業でキャッシュを稼ぎ、このうち一部を将来の事業のために投資します。
その大きな投資先は、製造業などだと、設備投資になります。
サービス業では、人件費等なので、この比率は大きくなり、それほど重要性は内と思います。
そして、大型の設備投資などで資金が足りなくなった場合には、増資や、借り入れなどで資金をまかないます。
設備投資によって順調に利益が出、キャッシュが入ってくると、これを借り入れの返済に充てたり、更なる設備投資に向けるということになります。
したがって、この指標は、企業が営業キャッシュフローでまかなえる程度の設備投資を行っているのか、それとも、まかなえないほどの設備投資を行っているかを見るものです。
ここの数値が100%を下回っていれば、企業がひとつの分岐点にいることがわかります。
この指標をもって、決定的なことがわかるというわけではありませんので、分析する際の手がかり程度に考えるくらいが良いでしょう。
では、楽天の営業キャッシュフロー対設備投資比率を見てみましょう。
営業キャッシュフローが2,223,574千円、設備投資額が有形固定資産2,055,055千円、無形固定資産657,894千円ですから、
営業キャッシュフロー対設備投資比率=82.0%
です。
固定資産の増減理由が短信には記載されていないのですが、有価証券報告書の設備の状況を見ると、主にEC事業部のサーバー類の増強によるものということです。
また、楽天はまだ成長段階で、営業キャッシュフローが小さい割に、IPOによってキャッシュは潤沢なため、設備投資額が大きくなりがちだと思います。
事業形態から考えれば、営業キャッシュフロー対設備投資比率は100%を大きく超えるものと思いますが、現段階では、このような比率となるのでしょう。
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