今回は、キャッシュフロー情報を用いた、こまごました財務分析指標を紹介します。
財務諸表のひとつであるキャッシュフロー計算書を用いてどのように分析すればよいかの参考にしていただければと思います。
始めに、利益構成比率というものがあります。
利益構成比率=当期純利益/(当期純利益+減価償却費)
この指標は、実はキャッシュフロー計算書のデータを利用していないのですが、P/L項目を用いて簡易的にキャッシュフロー数値を算定しています。
この指標からわかることは、営業キャッシュフローに影響を与える要素の比率です。
結論から言うと、利益構成比率が50%を超えると、営業キャッシュフローは当期純利益の水準に影響を大きく受けるといえます。
また、逆に、50%を下回る場合は、減価償却費の影響を大きく受けるといえます。
これは、大雑把に言うと、
営業キャッシュフロー≒当期純利益+減価償却費
だからです。
営業キャッシュフローの構成割合の大きな二項目についての比率を見ているわけです。
キャッシュフロー計算書と損益計算書、貸借対照表の関係を理解している人それほど多くいないと思われます。
3つの財務諸表はそれぞれ密接に関係しているのですが、これを理解している人は一部上場の実際にキャッシュフロー計算書を作ったことのある経理マンと会計士、税理士くらいでしょう。
こういったプロフェッショナルと同レベルの知識と理解は経営者・リーダーとしては必要ありませんが、C/F、B/S、P/Lの関係を簡単に理解しておく必要はあると思います。
なじみのあるB/S、P/Lが動くと、キャッシュがどのように影響を受けるかということですね。
これらについては、次回解説することにします。
閑話休題、例のごとく楽天の利益構成比率を見てみましょう。
楽天の当期純利益は損失で、△52,643,960千円です。
減価償却費は、C/Fから1,513,917千円とわかります。
利益構成比率=103.0%
したがって、当期純利益の影響を大きく受けることがわかります。
感覚的にも、現在、当期純損失ですから、これが回復すれば営業キャッシュフローが大幅に改善することはわかると思います。
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