前回の続きです。
まず、SONYの14年度のB/Sを開いてください。
今回は、資産、負債、資本よりも一段階細かい項目について解説します。
P.80をみると、ローマ数字の項目があります。ただ、一部SONY独特の項目もありますので、それは除いて、一般的な項目だけを取り上げてみたいと思います。
まず、流動資産です。
この項目に該当するのは、見てのとおり、現金預金、受取手形・売掛金などの営業債権、たな卸資産(=商品)、有価証券です。
流動資産というのは、下で出てくる固定資産に対応するもので、短期間のうちに別の科目に変わる(可能性のある)項目です。
現金預金は当然すぐにでも他の資産を購入することによって、別科目になりえます。
営業債権も通常は数ヶ月で回収し、現金預金などと形を変えます。
たな卸資産も通常短期間のうちに販売し、営業債権へと形を変えます。
有価証券も、これは株式や投信などですが、通常いつでも売却できるため、現金預金などに形を変えます。
このように、短期間のうちに別の科目に変わる項目、流動的な資産ということで、流動資産といいます。
次に、いくつかSONY特有の項目を省略して、有形固定資産です。
この項目に該当するのは、自社利用の建物、土地、機械などです。
上の説明からお分かりのように、短期的に別の科目に変わらない項目です。
自社利用というところがポイントなのですが、販売目的で保有している土地ではなく、自社の事業に使用する目的で保有している建物、土地、機械などは、10年とか50年とか、あるいは期限を決めずに長期的に使用します。
したがって、流動資産のように短期的に他の科目へ変化することはありません。
このような、固定的な資産を固定資産といいます。
さらに、有形とついていますが、これは、文字通り形ある固定資産ということです。
無形固定資産というのが、その他の資産の中にありますが、これは、形のない長期的に変化しない資産で、ソフトウェアなどのことです。その他の資産に含めずに、有形固定資産と同レベルの項目として表示している会社も多いです。
その他の資産ですが、多くの会社では、投資その他の資産などという項目でも表示されています。
この項目に該当するのは、投資有価証券、長期貸付金などです。
これらは、短期的に別の科目に変わらない項目かつ、有形固定資産や無形固定資産以外の資産が該当します。
有形固定資産や無形固定資産と投資その他の資産との違いは、前者が、会社の本業に使用する資産であることに対して、後者はそれ以外の資産というところです。
以上で借方側の説明は終わりです。
次回は、貸方側の説明をします。
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