さて、前々回に求めた式を思い出してください。
C/F営業キャッシュフロー=-(B/S期末残高-B/S期首残高)+P/L
これが何を意味すかというと、P/Lの利益からB/Sの期末残高と期首残高の差額を引けばキャッシュフローが間接的に求められるということです。
今度は、この式を使った方法で C/F を作ってみましょう。
ではまず、B/Sの差額を求めてみましょう。
※B/S, P/L それぞれで営業キャッシュフローに関係する科目に注目します。
貸借対照表(4/1)
資産の部
現金預金
売掛金
商品
建物 |
1000万円
100万円
300万円
10000万円 |
負債の部
借入金 |
3000万円 |
資本の部
資本金
剰余金 |
8000万円
400万円 |
貸借対照表(4/30)
資産の部
現金預金
売掛金
商品
建物 |
1100万円
200万円
500万円
9500万円 |
負債の部
買掛金
借入金 |
300万円
3000万円 |
資本の部
資本金
剰余金 |
8000万円
0万円 |
下のB/Sから上のB/Sを引けばいいのです。
B/S期末残高-B/S期首残高
資産の部
現金預金
売掛金
商品
建物 |
100万円
100万円
200万円
-500万円 |
負債の部
買掛金
借入金 |
300万円
0万円 |
資本の部
資本金
剰余金 |
0万円
-400万円 |
それから、当期純利益(本当は税引き前ですがここでは税金が発生していないので同額です)に加減算してみましょう。
上の式で、-(B/S期末残高-B/S期首残高)にマイナスがついていることに注意してください。
キャッシュフロー計算書(上5行は最下行の内訳です)
| (税引前)当期純利益 |
-400 |
| 建物(減価償却費) |
+500 |
| 売掛金の増加 |
-100 |
| 商品の増加 |
-200 |
| 買掛金の増加 |
+300 |
| 営業キャッシュフロー |
+100 |
ちゃんと前回の営業キャッシュフローと等しくなりました。
今回は、税引前当期純利益との関係が見えていますのでよりわかりやすくなっていますね。
C/FをB/S、P/Lから作ることはできるようになったと思います。
また、営業キャッシュフローの内訳がどうして上のような金額になるのかもわかるようになったと思います。
しかし、いまいち、ピンと来ない人もいるのではないでしょうか。
計算式でB/S期首、B/S期末、P/Lの関係はわかっても、感覚でつかめていないという人が多いのではないかと思います。
次回は、別の見方で、感覚的にわかるように説明してみたいと思います。
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