会社設立/株式会社設立の登記

免疫力を強化し、ぜい肉を落とし、会社を健康にする
正しい会計ってなに?(5/6)

正しい会計は、財務会計基準機構が作成する会計基準や、日本公認会計士協会が作成する実務指針などに従った会計のことをいいます。
上場企業や大会社(資本金5億円超または負債総額200億円超)は、この正しい会計を行っています。

一方中小企業のほとんどは正しい会計を行っていません。
中小企業が行っている会計は、税金計算のための会計であって、会社の実態を表すための会計ではないのです。

税金計算のための会計と正しい会計の違いは何でしょうか?
税金計算のための会計を行うと、資産性のないものも資産として計上し、利益が出ていなくても利益が出ているように計算されます。
税金計算のための会計は、全体的に、ぜい肉が付くように、実態より見た目が良いように利益などが計算されるようにルールが決められているからです。
このようなルールが定められているのにはいろいろな理由がありますが、わかりやすいのは、国がなるべく会社から税金を取りたいためと考えれば良いでしょう。
税金は利益が多くなればなるほどたくさん払わなければならないからです。

一方正しい会計を行うと、資産性のないものは資産としては計上されず、利益も実態通りの利益が計算されます。
なぜなら、できるだけ会社の実態を表すようにルールが決められているのが正しい会計だからです。
正しい会計は、無駄なぜい肉がつくのを許さないようにルールが決められているため、税金計算のための会計よりも見た目が悪くなります。
資産も利益も少なくなりますが、実はそれが実態なので仕方がありません。
むしろ、本当の会社の姿を把握し、正しい判断を行いやすくなるという大きなメリットのため正しい会計を行うのです。

それではどうして中小企業の会計が、ぜい肉を付ける税金計算のための会計となっているのでしょうか。
これは、中小企業の顧問をしている会計事務所や税理士事務所に問題があります。
彼らは通常、税務代行、申告書作成代行などを会社から請け負っていますので、たとえ会社の実態を表す財務諸表が作れなくても税金さえ間違いなく計算できればいいと考える傾向があります。
また、近年の正しい会計は難しくなってきていますので、対応できない昔ながらの事務所が多いのも実情です。

法人税も本来は、正しい会計を行った後に、税金用にプラスマイナスの調整をして、税金を計算することを求めています。
つまり、一旦自社の実態を把握した上で、ぜい肉をつけて税金計算するのが本当のやり方です。
しかし、多くの会計事務所や税理士事務所は、調整が面倒だったり、正しい会計を行えなかったり等の理由で、最初からぜい肉を付けた状態、つまり税金計算のための会計を行うことが多いのです。

ぜい肉が付いていることを経営者が知っていれば良いのですが、経営者自身がぜい肉が付いた状態が自社の実態と勘違いしていることが多く、これがさらに事態を悪くします。

このように正しい会計で無駄なぜい肉を落とすことが会社を健康にする秘訣なのです。

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